アレクサンドロス大王の秘書官エウメネスの視点で描いた大王東征記。※時系列はエウメネス2 (ギリシャからアナトリア BC335-334)→3 (エジプトまで -BC331)→4 (いったんギリシャに戻る BC331)→5 (バビュロン BC331)→1 (インド BC327-325)→6 (スーサ BC324)の順になっています。ペルシャ門からソグド、サマルカンド辺りは本編からすっぽり抜けてます。多少の脚色はありますが、だいたいにおいて史実に沿っています。

巻の1: アレクサンドロス大王によるインド遠征
あらすじ
ペルシャを滅ぼし、ペルシャ王女らを引き連れてガンダーラへ入った大王は、ガンジス川を下ってインドの東の海へ出て、世界の果ての海を経巡ってカスピ海に入り、ギリシャに帰還しようと全軍に提案する。しかし、近衛長官プトレマイオスの反対によって東征を断念し、インダス川を下ってアラビア海に出て、インドとペルシャの間に横たわるゲドロシアを踏破して、ペルシャの王都スーサへ向かおうと考える。ゲドロシアでは途中、ほとんどオアシスのない砂漠を通り抜けなくてはならない。ゲドロシアはペルシャとインドを最短経路でつなぐ要所であるが、ここにはまだペルシャ王による「王の道」が通っていなかった。大王は例によって決死隊を編成し、自ら彼らを率いて砂漠へと向かう。新たなオアシス都市を建設し、隊商路を開拓したあかつきには、王都スーサにおいて、ペルシャ王女とマケドニア貴族の間で、合同結婚式を挙行する予定であった。しかし王の一行はここゲドロシアで最も過酷な運命に遭遇する。
主な登場人物
- 王 — アレクサンドロス三世。アケメネス朝ペルシャを征服したマケドニア王。
- エウメネス — 王の秘書官。
- プトレマイオス — 王の近衛長官。後のプトレマイオス朝エジプトの始祖。
- ラオクシュナ — ペルシャ王女でアレクサンドロス大王の妃。
- アマストリー — ラオクシュナの妹。
- アパマ — ラオクシュナとアマストリーの侍女。バークトリ貴族の娘。
- ヴァクシュヴァルダ — ラオクシュナとアマストリーの父。ペルシャ王ダーラヤヴァウ三世の弟。
- アルダナーラ — ガンダーラの太守。
- カラノス — パンジャーブの婆羅門僧。
巻の2: グラニコス川の戦い
あらすじ
テーバイの滅亡からグラニコスの戦い、ハリカルナッソスの戦いまで。主な登場人物
- カルディアのエウメネス
- 師(アリストテレス)
- 王(マケドニア王アレクサンドロス三世)
- アルトニス(のちのエウメネスの妻)
- 元フリュギア太守アルタバゾス(実はアルトニスの父)
- マケドニアの王族ペルディッカス
- 近衛隊長プトレマイオス
- 老将パルメニオン(王の目付役)
- メムノン(ペルシャ軍のギリシャ人傭兵隊長)
- 金庫番ハルパロス
巻の3: イッソスの戦い
あらすじ
アレクサンドロス大王東征記ペルシャ親征軍に完勝したイッソスの戦い、投石器搭載艦隊によるテュロス島包囲戦、アレクサンドロスがエジプトでファラオとなるまで。主な登場人物
- カルディアのエウメネス
- 王(マケドニア王アレクサンドロス三世)
- ペルディッカス(マケドニアの王族)
- プトレマイオス(近衛隊長。後のプトレマイオス朝エジプトの始祖)
- パルメニオン(王の目付役)
- ダーラヤヴァウ三世(ペルシャ王)
- シシュガンピス(ペルシャ王の母)
- バルシネ(王の側室)
- クレイトス(王の近臣の一人)
- 金庫番ハルパロス
巻の4: メガロポリスの戦い
- ピュティオニケ(英文)
- マヅダーヤ
- Battle of Salamis (英文)
- カッサンドロス
- フリュネとディオゲネス
あらすじ
アレクサンドロス大王の秘書官エウメネスの視点で描いた大王東征記。第四巻の本書では、マケドニア摂政アンティパトロスとスパルタ王アギス三世がアルカディアの拠点メガロポリスを争奪する戦い(BC331)を描く。
主な登場人物
- アレクサンドロス三世 マケドニア王。アレクサンドロス大王。
- エウメネス アレクサンドロスの書記官。
- アギス三世 スパルタ王。
- ネアルコス マケドニア王国海軍の提督。
- ハルパロス マケドニア王国の金庫番。
- ピュティオニケ もとアテナイの娼婦で、ハルパロスの愛人。今はスパルタの奏楽者。
- プトレマイオス アレクサンドロスの近衛長官。
- ペルディッカス マケドニア王国の王族。
- バルシネ アレクサンドロスの妃。ヘラクレスの母。
- フリュネ テーバイの娼婦組合長。
- ディオゲネス コリントスに住む犬儒派の哲学者。フリュネの情夫。
- アンティパトロス マケドニア王国摂政。
- カッサンドロス アンティパトロスの息子。
- オリュンピアス アレクサンドロスの母。
巻の5: バビュロンの夢
- ガウガメラの戦い
- バビュロンのバザール(英文)
- 絨毯職人
- タイス
あらすじ
アンティパトロス軍から脱走し、マケドニア王アレクサンドロスの母オリュンピアスにまみえたエウメネスは、クレタへ逃れようとして遭難し、メーロス島へ漂着、提督ネアルコスに救出され、イッソスに送られる。そこで待っていたのは、かのガウガメラで初陣を飾った若きセレウコスだった。セレウコスの一行に伴われてエウメネスは、王のまえに無血開城したバビュロンに到着する。エウメネスは王に帰任報告しようとするが、なかなか会うことができない。敵将マザイオス曰く、アレクサンドロスはすでにバビュロンを出てスーサに入城したと。主な登場人物
- エウメネス マケドニア王アレクサンドロス三世の書記官。
- ネアルコス マケドニア海軍の提督。
- セレウコス マケドニアのオレスティス地方の領主の跡取り息子。のち、セレウコス朝シリアの創始者。
- ハルパロス マケドニア王の金庫番。
- ラオメドン マケドニア王の側近、通訳。
- ヘファイスティオン マケドニア王の側近。王族。
- ゼルダ 砂狐の狩人。タプサコスからバビュロンまでの道案内役、兼通訳。
- マヅダーヤ ペルシャ王国のアッシリア・バビュロニア太守。
- ナブー ボルシッパ生まれでバビュロン貧民窟育ちの子供。
- シシュガンビス ペルシャ王ダーラヤヴァーシュ三世の母。
巻の6: 終宴
あらすじ
ハカーマン(アケメネス)朝の祖クル(キュロス)大王が創設した正規軍に加え、ダーラヤヴァウ(ダレイオス)大王は、王直属の暗殺機関パラング(斑のある者、豹)を組織した。やがてパラングは宮廷で強い影響力を持つようになり、王族はパラングに生殺与奪の権を握られてしまう。ペルシャ門の戦いで守将となったアーリアブルダナ(アリオバルザネス)はそのパラングの残党であった。処刑されたアーリアブルダナは替え玉で、今もアレクサンドロスの命を狙っているとハルパロスから知らせが届く。またバビュロニア太守マヅダーヤ(マザイオス)もアーリアブルダナによって暗殺されたことが判明する。
10年に渡る東征が終わり、ペルシャとマケドニアの確執もようやく癒やされ、スーサでは空前絶後の結婚式が挙行されようとしていたが、パラングの脅威はいまだ去ってはいなかった。
主な登場人物
- アレクサンドロス マケドニア王。
- エウメネス アレクサンドロスの秘書官兼財務官。
- セレウコス ガウガメラ以降参加したマケドニア最年少の将軍。
- アルトニス エウメネスの婚約者。
- アマストリー アレクサンドロス王妃ラオクシュナの妹。
- ラオメドン マケドニアの剣士。
- ヘファイスティオン マケドニアの王族。
- プトレマイオス マケドニアの近衛隊長。
- アンティベロス バビュロニア太守マヅダーヤの息子。
- シシュガンビス ペルシャ王ダーラヤヴァウ三世の母。
- アーリアブルダナ アレクサンドロスを狙う暗殺者。
- クラテロス マケドニアの王族。
- アリスタンドロス アレクサンドロス付きの占い師。
- タイス プトレマイオスに付き従う遊女。
- パルヴァータカ パンジャーブ王。
- フレニー パルヴァータカの娘。
- カラノス バラモン僧。
- キルケー エウメネスとアルトニスの音楽教師。
このウェブサイトに掲載しているのは抜粋です。全文は kindle unlimited で読めます。また英文サイトもあります。







