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兜一杯の水

はてなに置いていた『不確定申告』を見ると過去記事が非常に読みやすい。カテゴリー分けがしっかりしているからだ。今の『はかもなきこと』はカテゴリーがあるようでなくて、どうして欠落したかわからんが、非常に読みにくい。かつまた、どうでもよいくだらんことも大量に書いていて、こんなの別に人に見せなくても良いだろう、自分用のメモ書きとしてはともかく、というものもあれば、当時はこんなこと書いてたんだなあと改めて気づくことなどがある。要するに整理整頓ができてない。それらとは別に『達磨面壁堂』にちょっと書き散らしたものがあり、また、『A Sketch of Asakusa』のように英文でブログを書こうとした形跡もある。

で、『はかもなきこと』からここの『紀峰書舗』にトップページごとリダイレクトしたりしていたのだが、これはさすがに不便すぎる。過去記事はやはり自分でも読みたいし、モノによっては人にも読んでもらいたいものもあるのである。かといって『不確定申告』を google adsense の外で書くブログと位置付けてしまうのも、なんか非常に違和感がある。私はやはり、人のサーバーでものを書くのが嫌いなのだ。はてなとかカクヨムとか note がどうこうというよりも。

じゃあどうするんだというとやはり方針は最初に戻って tanaka0903.net はほとんどの記事を下書きに戻した状態で adsense の審査待ちにする。これは読んでもらっても良いかと思うものだけを公開に戻す。その際きちんとカテゴリー分けする。

tanaka0903.net の記事を精選して novels.socialakiba.com に移すということも考えたが、そんなめんどくさいことをわざわざする必要があろうか。基本的には、過去記事は放置したい。不確定申告も含めて。

2020-10-26 eumenes english edition というのを書いていて私はすでに6年前にエウメネスを英訳しようとしたらしい。いや、したのは覚えているが kindle で出版してもまったく反応がなかったので辞めてしまった。その後、ブログのほうに載せてそのまま忘れてしまっていたらしい。このうち A Helmetful of Water は gemini に推敲してもらい私も少し手を加えて復刻させた。当時どうやって翻訳したかもう全然忘れてしまっているがおそらくgoogle translate に手伝ってもらったのだと思う。今読んでもそんなに悪くない。だけどところどころ機械翻訳したにしては変な英文も混じってるので、自分でもよくわからない。

この A Helmetful of Water は『エウメネス1』の一番最後の辺りで、エウメネス全6巻のうちで一番最初に書き始めた部分である。自画自賛になってしまって申し訳ないが今読んでもイイハナシダナーと思う。アッリアノスもそう思ったからこそこの逸話を書き残したのだろうけど、この話はどうもプルタルコスの列伝のほうが早く、それをアッリアノスが拾っただけらしい。プルタルコスはAD2世紀前半の人、アッリアノスはAD2世紀中ほどに活躍した人である。

私はプルタルコスをまったく信用していない。ただの嘘つきだ。アッリアノスは信用しているがプルタルコスが元ネタだとすればやはりこの話に関してはまったく信用できない。アレクサンドロス大王の時代とプルタルコスの時代は400年離れている。鎌倉時代の話がいきなり江戸時代に初出で出て来たようなもので史実とはいいがたい。

そういう前提でみると、これ、マケドニア王国の話、というより、共和政ローマ的な、共同体のためには滅私奉公的な話に思えてこなくもない。逆境において、リーダーはいかにして部下の人望を勝ち取るかみたいな。

検索すればすぐわかるが、Tom Lovell という人が描いた Alexander the Great Refusing Water in the Desert という絵がある(彼は挿絵画家とかイラストレーターというような人で、ナショナルジオグラフィックにも挿絵を描いていたらしい)。大王が勝手に水を砂漠に撒いている。元の話もそうなっているのだが、私はここにアマストリーをからませてみた。そしてAIに絵を描いてもらった。

左が元の絵で、兜一杯の水にしては多すぎるのと時刻が夕方くらいという設定だったので真ん中のようにしてもらった。ほんとは右の絵のように大王とアマストリーが左右に配置されてほしかったのだが、あまりにやらせ的で、説明的すぎるので、結局真ん中の絵を使った。これはこれで、アマストリーに視線が集中してて良いのかもしれない。

かつて挿絵画家たちが描いた絵が無数にあって、それをAIは学習しているのだ。アレクサンドロス大王などの絵はだからAIは非常にうまく描く。元ネタが潤沢だからだ。これから挿絵画家たちはどうなっていくのだろうね。

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